2008年に米国でSelective Cryolipolysis(選択的冷却脂肪融解術)が発表されました。この原理を利用したクールスカルプティング(ゼルティック)は、2010年にFat Reductin(脂肪の減少)の効果が認められ、米国FDAの認可を取得しました。
こうして誕生したクールスカルプティング(ゼルティック)は、2015年に年間治療数が100万回を超えるまでの規模に成長しました。この機器は脂肪を低温にする事で脂肪を結晶化し、脂肪細胞の自然死(アポトーシス)を促します。この過程において皮膚・血管・神経も冷却の影響を受けますが、自然死する事なく回復します。アポトーシスされた脂肪細胞は他の細胞に処理されます。結果的に治療部位の脂肪細胞は減少し、永続的な効果を得る事になります。
当院は2016年にクールスカルプティング(ゼルティック)を導入しました。細身の方が多い日本人でも一定の治療が可能になった事・これまでの治療時間(1部位60分)が大きく短縮(1部位35分)された事・当院の移転に伴い治療室が確保された事が契機です。
注意して頂きたいのは、クールスカルプティング(ゼルティック)のコピー製品です。エステや医療レベルでも類似機器が多数販売されており、不十分な効果(冷却不足)・健康被害(重度の凍傷)が報告されています。米国で効能が正式に認可されているのはクールスカルプティング(ゼルティック)だけです。
2017年末に、クールスカルプティング(ゼルティック)は国内において"部分的に皮下脂肪を冷却し、減少させる装置"として、厚生労働省から正式に認可を得ました。今後もこの承認の下で安全に治療が行われていく事になりました。
2022年より、第3世代のクールスカルプティングエリートにて治療を行っています。先端部の形状が変更され、先代モデルに比較して、より不快感の少ない治療に改良されています。また、大型の先端部を有したアプリケーターを採用する事で、皮下脂肪が比較的多い方の下腹部治療にも対応可能になりました。