ほくろは医学的に母斑細胞母斑(色素性母斑)と呼ばれており、良性腫瘍の一種です。当院ではほくろ(顔と首)に対し、適応を満たせば局所麻酔下に除去しております。
摘出当日は、出血予防のアルギン酸テーピングを、翌日以降は、ハイドロコロイドドレッシングのテーピング(ほくろの大きさに加工して使用します)を行って頂きます。患部を適切な湿潤環境に保ち、瘢痕化を最小限にコントロールするよう努めています。
当院では炭酸ガスレーザー(レーザーメス)を使用した摘出術を長年行なっております。一方、メスを用いた治療は院長の経験上、行なっておりません。後者は形成外科、または皮膚外科を専門にしている医療機関を受診して下さい。
炭酸ガスレーザーの良い適応は、顔面や首に生じた比較的小型のほくろです。体幹や四肢のほくろは、湿潤療法を用いたとしても、顔面や首より瘢痕が残りやすい性質があります。この点を患者さんと考慮しながら、治療部位を決定しております。
平坦で小型のほくろに対するルビーレーザーは、保険適応になっておりませんので、自費治療にて承っております。