ケミカルピーリングは、薬剤を用いて皮膚トラブルを改善する手法の1つです。米国から治療が紹介され、日本でも一般的な治療になりました。日本に導入された初期は、しみやしわにも効果的である可能性が追求されましたが、1回あたりの治療効果は微々たるものであり、現在ではより優れた治療が主流になっています。
にきび痕(凹凸)や重度の毛穴の開きに対しては、治療効果は見込めない事が明らかになりました。ケミカルピーリングは万能治療ではありません。
その反面、にきび(白にきび)・酒さ・毛穴の角栓除去といった、脂性肌に由来するトラブルには一定の有効性が示されました。長期使用に関する安全性も確認されています。適応をきちんと明確にすれば、ケミカルピーリングは優れた治療法です。