傷痕の治療
美容皮膚科における傷痕治療の対象は、手術による修正が適応とならない部位や状態が対象となります。
事故や外傷由来の傷は、傷の状態・部位・面積を拝見させて頂き、レーザー治療の適応に合致するか、まず検討させて頂きます。使用するレーザーは傷の状態にあわせて数種類の中から選択します。
傷の状態によって、経過や費用も大きく変わってきますし、レーザー治療の対象にならない傷痕であれば、その旨お話しなければいけません。いくつかの細かな点をきちんと踏まえて、治療開始となります。
一方、熱傷(やけど)由来の広範囲の瘢痕はレーザーでの改善がこれまでの経験でも極めて乏しい為、治療対象にはしておりません。傷の深さが皮下組織に達していて凹んでいるような場合もレーザー治療の適応は基本的にありません。
【主なレーザー治療の対象となる傷痕】

顔面や腕の線状白色瘢痕
外傷や事故、縫合によって生じた、強い白みを帯びた線状の傷であれば、炭酸ガスレーザーにより"傷の白さ"をぼやかす事が可能です。

肥厚性瘢痕
事故や手術、にきび等によって生じるケロイドとよく似た赤く盛り上がった傷を肥厚性瘢痕と呼んでいます。ヤグレーザーであるジェネシスを用いた日本人への有効性の報告に則り、当院でも治療を行っております。このタイプには圧迫療法の併用も効果的ですので、シリコンジェルシートをご自宅で用いてもらっています(なお、ケロイドはレーザーによる改善が極めて難しいケースが多い為、当院での治療対象とはしておりません)。

事故や手術後の消えない赤み
人間の皮膚は強いストレスに対して反応性に血管拡張が起こりますが、通常1年以内には患部から消えます。ところがこの原則から外れ、1年経っても2年経っても血管拡張が消えない方がおられます。このような悩みに対して肥厚性瘢痕同様に、レーザージェネシスを用いて患部の色調の改善を促していきます。