日本人はしみが出来易い体質の民族ですが、疫学的にほくろも同様の傾向があるようです。当院では年々ほくろが増えてきたり大きくなってきた等のお悩みで、主に顔面と頚部のほくろを整容目的で除去したい方のご相談を承っております。
ほくろの治療手段は幾つかの方法があります。メスを用いた外科的切除や、電気メスを用いた焼却術等がありますが、当院ではレーザー治療を行なっております。対象はレーザー治療が医学的に妥当と判断出来る良性のほくろに限り、必ずしも全てのほくろがレーザー治療の適応となるわけではありません。部位や大きさによっては形成外科的摘出がより好ましい場合もあります。外科治療が好ましい場合はその旨お話させて頂き、他施設での除去を検討頂きます。
レーザー治療の適応があるほくろと判断された場合、炭酸ガスレーザーとピコレーザーを症例毎に使い分けしていきます。炭酸ガスレーザー治療でほくろを除去した場合、通常約2週間、患部の湿潤療法(ハイドロコロイドドレッシング材)を併用します。アフターケアの方法も治療に先立ちお話をさせて頂きます。
炭酸ガスレーザーやピコレーザーの治療は、傷痕が残りにくいというメリットがある反面、一定の確率で再発するデメリットもあります。レーザーだから万能というわけでは決してありませんので、他の治療法と比較した内容も含め、詳細を診察時にお話しさせて頂きます。